名古屋は中学受験の生徒奪い合い

53校舎、生徒数10,000名を擁する愛知県下の学習塾「野田塾」の社長が2008年交代しました。野田廸子代表取締役社長が顧問に就任し、新たに代表取締役社長には野田廸子社長の長男の野田真彦(のだただひこ)氏が就任。

よって、体制は、
野田塾代表取締役社長 野田真彦氏
野田塾代表取締役塾長 小川英範氏
という布陣になりました。

現在、中学生の塾離れが言われ、全国の大手塾で、中学生・高校受験がメインの塾は軒並み業績が悪化しています。野田塾にとってもおそらく中学生の塾離れも深刻でしょう。

それに加えて子供の少子化の問題も子供相手の塾業界ではさらに大きな悩みで、もうはや構造的な問題といえます。よって中学生・高校受験がメインの塾は、ほぼ中学受験・大学受験の層に参入、または力を入れています。

大学受験に参入する場合は、講師の確保が難しいため、大手塾のサテライト授業・映像授業のソフトを導入することが多いです。

また中学受験に本格的に参入する場合も、中学受験には独特のノウハウやカリキュラムが必要とされ、そのノウハウを一気に手に入れるために、大手塾のカリキュラムを導入するところが多いのが現状です。

四谷大塚、日能研などはすでにカリキュラムやテストを公開して、全国の塾を系列塾に加える活動に熱心で、この愛知県でもその動きは顕著で当然ながら野田塾もその影響は受けるでしょう。

河合塾グループは、東海地区の中学受験市場の活性化と教育サービスの充実を図るため、中学受験大手「日能研」グループと中学受験指導の合弁会社を設立し、2007年12月に名古屋駅前校を開設したのを皮切りに、2009年中には10校舎を展開する予定ですし、関西大手塾の浜学園が2003年にすでに愛知県に進出し、現在生徒数が約300人といわれています。

その浜学園が2校舎めとして「千種教室」を開設、日能研東海&河合塾連合と正面からぶつかり、愛知県内の1万人といわれる中学受験者を奪い合うとともに、新たな生徒の堀り起こしを行っています。

現在、愛知県内の受験率が約10%と言われていますから、これから首都圏、関西圏に近い15%程度つまり15000人程度まで市場が広がると予想されます。

その1万5千人をどこが確保するか。知名度・地力からいくと、やはり大手塾が合格実績の積み上げなどから圧倒的に有利でしょう。となると地場の野田塾もよほどしっかりした学習をさせ、合格実績を出さないと中学受験市場では苦しくなります。

そのあたりを踏まえて、今回の野田塾の人事があったと思われます。

野田塾の直近の売上高は、
30億1700万円 (2007年2月期実績)
32億4800万円 (2008年2月期実績)
で、生徒数は1万人前後。

現在、塾業界で進む合併と再編の流れの中で、野田塾の規模は吸収合併知するにはちょうどよい規模であるといえます。

60年近い歴史を誇る野田塾が生き残りをかけての戦いはすでに始まっています。

その戦いで勝利するためには、すでに合格実績を出している高校受験に加えて、中学受験でも圧倒的な合格実績を出す必要があるでしょう。

野田塾のそのパワーに期待したところです。

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